カブ隊は20時30分に春日公園を出発。いつもは、そろそろ寝る時間。興奮気味(^o^)。
2時間で太宰府に到着。まだまだ元気。春日から太宰府まで歩いたというのに!
夜中の十二時に腹ごしらえです。今夜の夜食は、牛乳パックを燃やして温めたほかほかホットドッグとカップ麺。起きているとお腹がすくのですね。みんな、パクパクよく食べました。
一番つらいのは、これから。3〜5時は魔の時間。頭の中は寝てたんじゃないかな?チェックポイントで座ったとたんに熟睡してたのに、「さぁ、行くよ」と声をかけるとすっくと立ち上がって歩き始めました。
翌朝6時に、9時間半かけて30キロを完歩し、桧原運動公園に戻ってきました。まだ辺りは暗いです。
ゴールテープが見えると二人で手をつないで走って来ました。
一方、ボーイ隊は、一晩かけて45キロを歩いてきたとは思えないほど、最後の5キロは1位を争って走っていました。トップ争いの二人が競っているうちに、ゴールテープ目前で足がつって一人が転倒!もう一人は立ち止まり、相手が立ち上がるまで待っていました。また、同じくゴールをめざし、おしくも4位で入賞できなかった子も。ゴールした後は、皆、足をひきずっていましたが、顔はとても輝いていました。
30キロ、50キロを夜中に歩くなんて、日頃トレーニングを積んでいない普通の大人にとっても眠いし、辛いし難行苦行です。でも、子供達はやってのけるんですね。もちろん、一人じゃ出来ないと思います。仲間がいるって素晴らしいことです。
ゴールで待っていたのは、みんなの拍手と笑顔、そして、ほっかほかの豚汁とおにぎりに、ぜんざい。感動と達成感のスパイスが効いて、とても美味しくいただきました。
明るくなってからの表彰式は、みんな眠そうでしたね(^_^;)
{Fukuchouの勝手な感想}
カブ隊の我が娘は、口は達者だけど、あまり運動神経・体力に自信のない小学3年で、完歩は難しいだろうが、参加することに意義がある、くらいの気持ちで叱咤激励しての参加でした。
案の定、一緒に歩いてくれたベンチャー隊、ローバー隊のお兄さん、お姉さん相手に深夜まで楽しくしゃべりまくっていたようですが、丑三つ時にもなると、眠気には勝てず、足は痛く、とても辛そうでした。いつでもタオルを投げることはできましたが、皆さんに支えられて完歩することができ、私は娘を大変誇りに感じました。
普段は、片付けないやら、忘れ物をするやらの娘を叱ってばかりで、心から褒める機会はなかなかありませんが、娘のがんばる姿を見ることができて、私の中でも何かが変わった気がします。
そして、完歩できたのは、一緒に歩いて下さった方、夜中じゅうサポートしてくださった方、あったかい朝ご飯を用意してゴールで待っていてくれた方、たくさんの方の思いが娘にチカラを与えて下さったのだと思います。
今回は初めてのナイトハイクに父親も同行しました。勉強も遊びも運動も、まだまだ子供には負けずに尊敬を集めている父親ですが、30キロを完歩するのはもちろん容易ではなく、同じ辛さを子供と同じ目線で体験し、親子の絆がいっそう深まったのではないでしょうか。来年は、母である私も・・・と気持ちでは思ってみるものの、本当に救急車を呼んでしまいそう(^_^;)。
{経験豊富な先輩方のナイトハイクへの思い・お言葉を載せさせて頂きます}
「オーバーナイトは30キロ50キロ100キロと私にとってはボーイスカウトの思い出の殆どを占めています、一人だけリタイヤして表彰式で母子で悔し泣きしていた2人がいました。当時の隊長の私は恨まれましたが、リタイヤした彼は翌日から走り始めて、その後50キロ100キロと一度もリタイヤしませんでした。後にお母さんから、いつもへらへらしていたのに、あんなに悔しそうな息子を見たことがありませんでした。あのときは恨みましたが、今は感謝していますと話された事をいまでも覚えています。
スカウト達を、いつも無理をして歩かせているのに自分だけ車で楽をしているようで、機会があれば自分も苦しむようにしていると、スカウト達は私の話に耳を貸してくれます。
オーバーナイトハイクは親子の物語です。子供にとっても一生の思い出でしょう。」
「涙あり、笑いあり、非日常のプログラムは子どもたちを一回りも二回りも成長させてくれるようなきがします。そんな活動にかかわることができて私自身が楽しんでいます。」
「身長なんかは随時伸びているのでしょうが、精神的に成長する結節点みたいなものをナイトハイクで感じます。蓮の開花する瞬間のように、かけがえのない一瞬を共有できるのは幸せ」
「今日はつくづく我が子は 自分が育てるのではなく みんなで育てて みんなが見てくれてるって、感動の一日でした。」
「ちいさな思い出のピース 1つづつが力になっていくのだと思います。更なる成長を近くで一緒に見ていけるのは嬉しいです」
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